2022年11月9日に開催されたJR西日本イノベーションズ主催の「イノベーション&チャレンジデー」。目玉の一つは、各分野の第一線で活躍する方々の講演会。JR西日本イノベーションズにおける新規事業の大きな柱”鉄道ファンビジネス”について「鉄道ファンビジネスの世界」というテーマで、パネルディスカッションを行いました。
登壇者は、弊社が運営する“鉄道専用”SNS「Railil(レイリル)」メンバーの一員である鉄道写真家の村上悠太さん、株式会社日本旅行で鉄道ファン向けツアーを数々企画されている玉川淳さん、車両や路線図など鉄道に関する様々なデザインを手掛ける関西工機整備株式会社の大森正樹さんの3名で、Railil運営事務局の鳥家が進行を務めました。
テーマはずばり「鉄道ファンにとって鉄道会社によるファンビジネスはどう見えているのだろう?」というもの。このパネルディスカッションの様子を私(Railil編集部:岩嶋)の目線でお届けいたします。
日本旅行玉川さんが手掛けたツアーの一例、貴重な体験が目白押し!
関西工機整備大森さんが手掛けた321系車内路線図のための試作。
(大森)「沿線や地域の皆さまにJR西日本のファンになっていただきたいと思っています。例えば、今まで鉄道事業者は良い車両を設計するということに注力し、その魅力をプロモーションするというところまで目が届いていませんでした。今は、鉄道会社ならではのリアルな車両の知識をうまく ファンビジネスのプロモーションでの活用を目指して、鉄道設計を担う我々とグッズ作成などを展開するグループ会社が連携し、ファンによろこんでいただけるコンテンツを創ることで、さらにファンを増やしていければと思っています。」
【岩嶋】まず、関西工機整備の大森さんからこんな意気込みをいただきました。
“リアルにこだわる”・・・これが出来るのが鉄道関連会社の強みであり、皆さまのファン心にも響く部分なのかなあと思いつつ。まだまだお話は続きます!
(玉川)「自分も鉄道ファンなので同じ目線でツアーを提供し、鉄道ファンの皆さまに楽しんでいただけるものを目指すことで人気の商品を作り出せると思います。鉄道ファンのお客様にとって一つのツアーの中で少なくとも3つのお楽しみがある、1粒で3度おいしいをモットーにツアーを企画しています!」
【岩嶋】そう仰るのは日本旅行の玉川さんです。鉄道好きだからこそ鉄道ファンの気持ちが分かる。そんな玉川さんが企画されたツアー、参加してみたくなりませんか!
(村上)「鉄道イベントは安全面などの考慮もあり、企画に大変な調整がいると理解しています。そんな大変な手配を経て実現されたツアーはまさに“本物”。自分が取材をする時は普段取材できないようなところも何とか調整し、実写で皆さんにお届けすることを心がけています。”本物“という所がファンビジネスとしてのテーマとして一貫してあると思います」
【岩嶋】みなさんのお話の中で共通する思いは“本物” “リアル”にこだわるということ。
そんな中でもユーモアを忘れないのもファンビジネスの極意のようで・・・。
例えばこちらの「THE WORLD OF FAN BUSINESS」のロゴ。何か気づく所はありませんか・・・?
実は「JR西日本の路線名を表すアルファベット」で作られているんです!
デザインもかわいいですが、鉄道に興味のある人には「これってもしや・・・?」と思わせる。そんな本物を使った遊び心あるものを作り出すことが大森さんのすごさです!
(玉川)「鉄道ファンとして電車に乗ってすぐ目的地に着くのはもったいない。昔の長距離列車は停車時間のある駅が多く、その間に駅弁を買うなど、その地元に触れる時間が少なからずありました。それを現代でもやりたいと思い、「北陸本線100周年記念号の旅」の時には、途中駅で造り酒屋を訪れたり、地元の芸子さんによる太鼓の催しを体験できるなど長時間かつ途中駅で楽しむ旅を実現しました。また列車のヘッドマークを“ゆのくに” “立山” “くずりゅう”と3回変えました。列車のアイデンティティを変えることで、被写体が増え鉄道ファンの皆さまも自分も楽しめるものになりました。」
【岩嶋】玉川さんのお話中、終始村上さんも大興奮!
ファン心をがっちりつかんで、楽しいツアーにしたいという玉川さんの思いが見事に刺さっている様子を感じました。
本気で鉄道の本物の価値を提供しようと日々頑張っている人が鉄道会社にはたくさんいます。もし今度鉄道に触れる機会がありましたら、その裏側にいる熱い仕事人達の姿も思い浮かべていただければ幸いです!
【岩嶋】最後に少し「Railil(レイリル)」のご紹介を・・・
JR西日本グループが運営する「Railil(レイリル)」は鉄道開業150年となる2022年10月14日「鉄道の日」にリリースされた”鉄道専用”SNSアプリです。鉄道の世界に浸れる写真投稿機能や、ここでしか読めない鉄道現場を取材したコラムなど、鉄分がチャージできる要素が満載。鉄道グッズや限定レアイベントに応募できるキャンペーンも目白押し!この機会に「スマホからワンタップで入れる鉄道の世界」をお楽しみください。(現在はiOSのみ対応しています)
《「App Store」ダウンロードページURL》https://apps.apple.com/jp/app/id1610977294
《「Railil(レイリル)」特設ホームページ》https://www.jrw-inv.co.jp/business/railil/